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株式会社カボアカ

中小企業こそ上手にジギョケイを活用しよう

2024年1月の能登半島地震では、多くの企業が甚大な被害を受け、事業の継続に大きな困難を抱えました。また、記憶に新しい名古屋港でのサイバー攻撃によるコンテナターミナルの機能停止など、事業を取り巻くリスクは自然災害だけに留まりません。
「うちは大丈夫だろうか」「もしもの時、従業員や取引先を守れるだろうか」
中小企業の経営者の皆様が、このような不安をお持ちではないでしょうか。

しかし、本格的なBCP(事業継続計画)の策定は、時間もコストもかかり、何から手をつけて良いか分からない、というのが実情かもしれません。

そんな中小企業の皆様のために国が用意した、実践的でメリットの多い制度が「事業継続力強化計画(ジギョケイ)」です。

ジギョケイとは?中小企業のための簡易版BCP
事業継続力強化計画(ジギョケイ)とは、中小企業が自社の災害リスクを認識し、防災・減災対策の第一歩として取り組むための計画です 。経済産業大臣の認定を受けることで、様々な支援措置が受けられる公的な制度です 。

本格的なBCPよりも項目を絞り、策定しやすくなっているのが大きな特徴です 。

メリット1:補助金採択で圧倒的に有利になる
ジギョケイ最大のメリットは、各種補助金の申請において優遇される点です。
主要な補助金で「加点措置」が受けられる
・ものづくり補助金
・中小企業省力化投資補助金
・小規模事業者持続化補助金
・事業承継・M&A補助金
これらの補助金では、ジギョケイの認定が採択を有利に進めるための強力な武器となります。

認定が「必須要件」となる補助金も
災害からの復旧を支援する「なりわい再建支援補助金」
などでは、ジギョケイの認定が申請の前提条件となります 。
いざという時に国の手厚い支援を受けるための「パスポート」になります。

メリット2:税制優遇と金融支援で経営体力を強化
認定を受けることで、国からの直接的な経営支援も受けられます。

中小企業防災・減災投資促進税制
自家発電機や止水板、免震装置といった防災・減災設備への投資額のうち、取得価額の16%を特別償却できます 。

金融支援
日本政策金融公庫から、設備資金について基準利率より-0.9%の低利融資を受けられる可能性があります 。
信用保証協会においても、通常の保証枠とは別枠で追加の保証を受けられます 。

メリット3:「信頼の証」として企業価値が向上
目に見えるお金の支援だけでなく、企業の信用力を高める効果も期待できます。
認定ロゴマークの活用
名刺やホームページに認定ロゴマークを掲載でき、取引先や金融機関に対して「きちんと対策をしている企業」としてアピールできます 。

社内体制の強化
計画策定の過程で、自社の弱点や優先すべき事業が明確になり、結果として業務の改善・効率化に繋がったという声も多く聞かれます 。

どうやって策定するの?
「計画を作るのは大変そうだ」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。
国が用意した「策定の手引き」や、Word形式の「策定補助ツール(テンプレート)」を活用すれば、ポイントを押さえて効率的に進めることが可能です 。

来年度の補助金をお考えの方は、ぜひ今からジギョケイの策定をご検討ください。
補助金の公募が始まってから慌てて準備するのではなく、今のうちに認定を受けておくことが、来春のスタートダッシュを成功させる鍵となります。
ご興味をお持ちでしたら、お気軽にお声がけください。

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