「ニッポニアニッポン」は、日本の国鳥であるトキの学術名です。
一度は日本から姿を消してしまった日本のトキですが、1998年に中国から贈られたつがいを佐渡トキ保護センターで管理・飼育した結果、今では野生に放鳥できるまでに回復しました。
しかし、国内の状況に目を向けると、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律で定められる「国内希少野生動植物種」の数は、2015年の89種から2025年2月12日現在で458種へと急増しています。
このうち65種については国が事業主体となって保護増殖事業が実施されていますが、条例や規則の整備・運用が遅れ、トキのように手遅れになる可能性も少なくないと言われています。
自然を一度失うのは簡単ですが、元に戻すには時間、労力、そして多大な費用がかかります。
実際に保護事業に携わっている方々には頭が下がるばかりです。
私たちもまた、この問題に対し「何かできることはないか」と真剣に考える必要があるのではないでしょうか。