「常識」の変化は、環境問題への考え方にも顕著に現れています。かつて日本の経済を牽引した八幡製鉄所の旧社歌の2番には、以下のような歌詞があります。
焔(ほむら)延々 波涛(はとう)を焦がし
煙もうもう 天にみなぎる
天下の壮観 我が製鉄所
八幡八幡われらの八幡市
市の進展は われらの責務
(強い炎はいつまでも永く続き 大きな波すら焦がすようだ
煙がボウボウと天まで勢いが盛んに出ている
規模が大きく素晴らしい眺めで存在するわたしたちの製鉄所
八幡八幡われらの八幡市
産業の発展はわれらの責務)
この歌詞からは、製鉄所から立ち上る煙が「天下の壮観」とされ、産業の発展が何よりも優先されていた当時の価値観がうかがえます。戦後の復興期である1960年代、経済発展が喫緊の課題であった時代には、製鉄所の七色の煙はまさに日本の成長の象徴だったのでしょう。
しかし、それから60年以上が経過し、私たちの価値観は大きく変化しました。経済発展を最優先する姿勢から、環境を重視する社会へとシフトしています。かつては環境規制に及び腰だった国々も、公害訴訟や国際的な枠組み、そして激甚化する気候変動を前に、積極的に環境規制に取り組むようになっています。
現代において、企業が持続的に発展していくためには、環境への配慮は不可欠です。当事務所では、こうした時代の変化に対応できるよう、脱炭素に取り組む中小企業の皆様を対象に、排出量削減のサポートを提供しております。
もし、貴社で脱炭素への取り組みにご興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。